【あいえいでぃえる／Instrumental Activities of Daily Living】

手段的日常生活動作。モノや道具を使いこなす生活能力のことをいい、具体的には、掃除、洗濯、買い物、食事の準備などの家事動作や、電話の使用、交通手段（バスや電車）の利用、財産管理、自らの服薬管理など、広い生活圏での活動や複雑な生活活動のことを指す。ひとりの人が自立して生活するための基本的な身体的動作である日常生活動作（ADL）ではとらえられない高次の生活機能の水準を測定する指標として利用される。介護保険における要介護認定の調査票や記入票では、「ADLの状況」がそれぞれ自立、一部介助、全面介助の３段階で評価されるのに対し、IADLは、自立度と実施度の困難さといった観点からケア計画に大きく影響する。