介護用語集
IL運動
【あいえるうんどう/Independent Living】
自立生活運動(インディペンデント・リヴィング・ムーブメント)の略で、障害者が自立生活の権利を主張した社会運動のこと。1970年代はじめに、アメリカカリフォルニア州の重度の障害がある学生たちが中心となって、IL運動を活発に展開したと言われている。彼らが提唱した自立生活支援サービスのプログラムの3原則は、
1.)障害者のニーズがどのようなものか、
また、そのニーズにどう応えるのかを最も知っているのは障害者自身である。
2.) 障害者のニーズは、さまざまなサービスを用意して、
総合的なプログラムによって最も効果的に満たすことができる。
3.) 障害者は、住んでいるコミュニティーの中にできるだけ統合されるべきである。
日本での自立生活運動の拠点的機能を持つ施設は、「自立生活センター」で、障害者自身が運営を担い、その地域の障害者運動の拠点となると同時に、障害者の自立生活のための様々なサービスを提供している。全国自立生活センター協議会があり、そこに加盟しているセンターは全国で120箇所ある(2010年11月現在)。