介護用語集
盲人安全杖
【もうじんあんぜんつえ】
白杖ともいう。視覚障害者(全盲およびロービジョン)が歩行の際に前方の路面を触擦して使用する白色の杖のこと。上部のグリップ、主軸のシャフト、先端のチップの3つの部分から構成されており、特に、路面等を叩く音も歩行に必要な情報となるため、先端のチップに滑り止めのゴム等を使用していない点が、一般的な歩行補助具の杖と大きく異なる。大きさは直径2cm程度、長さ1mから1.4m程度のものが一般的。
主な役割としては、
1.)前方の障害物や危険からの防御
2.)歩行に必要な情報(段差や歩道の切れ目等)の事前収集
3.)ドライバーや他の歩行者等への注意喚起
などが挙げられる。道路交通法では目が見えない人が道路を通行する時は、この杖か盲導犬を連れていなければならないとしている。障害者自立支援法において補装具に位置づけられている。