介護用語集
ユニットケア
【ゆにっとけあ】
自宅に近い環境の介護施設において、介護スタッフや他の入居者と共同生活をしながら、入居者各々の個性や生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法のこと。施設の利用者をいくつかのグループに分けて小規模化し、それぞれをひとつの生活単位として家庭的な雰囲気で介護を行っていくもの。ひとつのユニットは10人以下で個室と共同生活室により構成されている。相部屋での介護は、費用が比較的安くなり、入所者同士が見守り合えるメリットもあるが、カーテンで仕切られた隣同士で食事と排泄のケアが同時に行われるなど、入居者は自由に過ごしにくくなることもある。ユニットケアでは全室個室となり、プライバシーが必要なときは個室を使い、ほかの入居者と過ごしたいときは共有スペースを使うということができる。「介護が必要な状態になっても、ごく普通の生活を営むこと」が、ユニットケアの原点だとされている。